ヴィラ・マグノリアの殺人

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)

台風、すごかったですね。ひやひやしました。



わたしの家は2Fにあり、去年の台風でベランダ側のガラスサッシ窓にひびがはいっているんです。



この台風で、そのひびが拡大したり、一気にパリンと行くんじゃないかと、そりゃあ、ドキドキ。下手なホラーより怖かったです。


さてさて、「ヴィラ・マグノリアの殺人」読みました。



女性らしい柔らかで行き届いた描写力の上、キャラクターが魅力的、そして意外な犯人、というところで、トリックは弱めなのですが、☆3つあげちゃいます。



この作品に出てくる双子が、ブラックラグーンに出てくるイカれた双子みたいに、ハチャメチャで、かわいらしく印象に残るのがいい感じです。


ブラック・ラグーン (2) (サンデーGXコミックス)

ブラック・ラグーン (2) (サンデーGXコミックス)



若竹さんの作品を読むのは、もしかしたらはじめてかも、と書きかけて、「海神の晩餐」という作品も彼女だったことを思い出しました。


たしかこれもまた、ミステリーというよりは、嵐のような時代で一瞬吹いた清涼な風のような、時代と人々の出会いの儚さを感じさせる作品でした。



このヒトもまた、ミステリーというより、「人間」を書きたくてミステリーを書いている作家な気がします。