微熱宇宙

鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))

鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))

ブタクサかなにかの花粉症か、と思っていたら風邪をひいたみたいです。熱っぽくて、あたまがぼーっとしています。



昔から熱がでると無性に神林長平が読みたくなります。一時期は、今度発熱した時用に、と「猶予の月」を読まずにキープしておいたことも。



今回はラッキーなことに、短編集「鏡像の敵」がでていました。ぽちぽち読んでいます。



神林作品は「機械」「自己」「世界」などをキーワードに繊細に構築されていくもの。ぼやぁっとした意識の中で、さらに自己と他者やら、現実と架空世界やらがあやうくなる感覚はえもいわれません。


と、熱でぼーっとしたアタマで書いても説得力ないですね。


SONORITE(初回限定盤)

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タツローファンなので、これも紹介。

収録曲はどれもこれもよいのですが、ケツメイシのRyo氏がラップパートを歌う「KISSはミステリー」が、異色な感じでまたヨシ。



Ryo氏の声がとてもタツローに似ているのがびっくりでした。



その曲中、Ryo氏の合いの手が、なまめかしく肉感的に響きます。もしタツローだったら、美しく、ただ美しく響くところです。


(ちなみにこうした差異は、CDから直接ヘッドホンで聴くと著明です。MDに落としたりMP3で圧縮しちゃったりすると低音も高音も、左右も、奥行きも、繊細な響きもなくなるので、要注意)


その曲として美しく完成してるのに、のにっ! ちょっとだけ不満が。



それはたとえて言えば、恋人と思ってKISSを受けたら、他人だったような。。。


合いの手はタツロー自身がよかったなぁ。



・・・そう思うのはuniぐらいかもしれないけど。