銀齢の果て

銀齢の果て

銀齢の果て

すっかり話題になったし、いろいろなところでインタビュー記事が出ているのでいまさらの感もありますが、筒井康隆の最新作の老人版バトルロワイヤル物。


コスト的に割高になってしまう老人世代を減らすために、政府が老人同士を殺させる法律を施行した、というのがおおすじの物語。



一気読みできる面白さでした。



30年来のファンにとっては、懐かしの筒井風味で、「定年退食」「俗物図鑑」あたりの香りプンプン。それでも同じテクスチャーを感じないところは巨匠の仕事です。



該当年代(70歳以上)になって読んだら、また迫力が出て恐ろしくカンジそうです。