坂木司
ひきこもり探偵がいい! ゼッタイいいったらいいのっ。
o(>▽<)o
とまぁ、三部作読了の興奮そのままに以下レビュー。
- 作者: 坂木司
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/02/23
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涙、涙で目がはれました。
「青空の卵」坂木司 です。
「名探偵はひきこもり」という帯のあおりで購入しましたが、これがヒット!
連作短編集になっている1話目を読んだ時点で、アマゾンに続巻全部購入クリックしようかとPC起動しちゃったくらいです(実際は2冊目は書店購入、そして3冊目をその翌日クリック)。
家族愛に飢えたひきこもりと、そんな彼の異才にあこがれる「僕」の友情物語にミステリが絡んでくるストーリー。
密度の濃い友情は、それこそソロとイリアというか(古っ。知るひとぞ知る0011ナポレオンソロ)、ルパンと次元(ルパン三世)というか、玄奘とハザク(玄奘西域記;諏訪緑)・・・BLから恋愛ゴトを排除したみたい!?とでもいえば、言いのかしらん。
性的であったり恋愛的なものでなく、家族というものでもなく、まったくの個人同士が、ただ好意と信頼で密につながる関係は、ヒトが手に入れたいと切に願うものだ、と思わせ、またこの輪が広がっていくのが読んでいて快感。
ひきこもり探偵を中心にすえたことで、世界(社会)を一歩しりぞいて俯瞰し、人間と人間の関係のさまざまな縁や結びをほどいてみせ、改めて考えさせられます。
そして、現代の都会に住む人間の孤独や問題やその他もろもろを、実にきめ細かく描写するクオリティは、ミステリでなくてもいけそう。
そんな作品が、短編読みきり連作、しかもミステリだったら、もぉオイシすぎ。
読後は切なくなったり感動したりで、一作ごとに涙ポロポロ(わたしだけかもしれないけど)。
そして次へっ!
三部作の最終巻。
- 作者: 坂木司
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ああ、読み終わっちゃった。読み終わっちゃったんですぅ〜〜。
もっとこの仲間たちと一緒にいたかったのに。
鳥井の入れるお茶を味わいたかったのに。
母親に生まれる前から捨てられていて、家族に飢え、学生時代にはいじめにあって、すっかりひきこもりの鳥井の、絶品のお茶やら料理やら、謎解きと同じぐらい楽しかったのに。
「僕」こと坂木の心の奥まできちんと向かい合えて、坂木と鳥井の関係にも納得がいったのに。
暖かい輪がどんどんひろがって、ひきこもりだった鳥井がやっと「ひとりで」外出できるようになって・・・。
これで終わり?
次っ、検索っ!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E6%9C%A8%E5%8F%B8
やっぱり、これだけなのねぇ〜〜〜。
がっくり。
・・・つい取り乱しましたが、読了記録まで。