山田正紀サマ。

「神狩り2 リッパー」拝読いたしました。

思えば、30年近く前、高校生の小娘が、父の書棚からくすねて(?)「神狩り」を読んだときのショックったら忘れられません。立て続けに、既刊であった「弥勒戦争」「神々の埋葬」と読み、「アグニを盗め」だの「蝶たちの時間」だの・・・その斬新なアイディアと奇抜な物語、そしてどこか別次元へと押し上げられるブースト感に、ふっとばされっぱなしの高校時代でした。



ええ、もぉ、大ファンで、血迷った小娘は「いつかは女山田正紀と呼ばれたい」などとひそかに思って、小説書きを目指したほどでした。



ともあれ、「神狩り2リッパー」。帯で夢枕獏があおりまくっているように、序章の天使の舞うシーンから、中盤まで、哲学や神学的なアプローチを織り込みつつのパワフルな展開に、ふたたびふっとんでしまいました。



ああ、こうでなくっちゃ♪ きゃあ、超クール!なんてタメイキをもらしながら。

ところが、中盤以降、こんな感じで、どう終わるんだろう?ページはだんだん少なくなるのになぁ、なんて思ったら、あら、あら、最後のページ。。。。?



ナンデストォ〜!
コレデオワリッテアリデスカァ!!

(本を摑んでガクガク言わせている)



アラアラアラ。

・・・敬愛する山田正紀サマにアタクシったら、なんてこと。

失礼しました。


(それでもドスを効かせて)山田先生〜、あとがきにありましたけど、1600枚書いたのを1200枚に縮めたんですってぇ! それ、戻してください。短くしすぎですっ!

っていうか、1200枚じゃ、足りません。あと3倍書いてください。中盤以降、はしょりすぎです。

この****ってキャラは、多分、山田作品に特徴的な、アノタイプ<のキャラだと思うんですが、魅力が全然書ききれてません。

それ、書かないと、最後のシーンで、せっかく身体を張るのにもったいないですぅ。

あと、せっかく、****とか、****とか、大物が出てきたのに、後半、それが生きてきません。



今回のこれは、ひとまず序章+後半のあらすじってことで、完全版出してください。
「神狩り2」なら、それが3000枚でも買うマニアがいて、楽しむマニアがいるんで大丈夫です。そもそも、山田ファンは、「短い小説」とか、「カッコイイ(と、あとがきではおっしゃっていましたが)」とかありませんので、もう一回、これやり直して、プリーズぅ!!