テロリストのパラソル 雪が降る オイディプス症候群

あけましておめでとうございます。



昨年末からの風邪がようやく治りつつあります。皆様お元気ですか?



相棒のパソコンDELLにまで風邪がうつったのか、昨日から絶不調。起動に5分以上かかったうえに、ファイルが見つからないから、とアラートが2回もでる始末。おまけにやたら反応がのろくなっている。。。


というわけで、今回はバッテリーがあやしくてしばらく使わなかったThinkPadをひっぱりだしてこれを書いています。

さて、風邪をひいている間、読んだ本。

オイディプス症候群

オイディプス症候群

「ヤブキカケル」シリーズ最新刊です。


読みでがありました。以前、わたしはここで、ミステリー作家の中には、持論を展開したくてミステリーを書いている作家もいる、と書きましたが、このシリーズは、それとはまったく正反対のタイプ。


本格ミステリーを書くべくして、哲学の場を用い、本格の真理へと切り込んでいくという、本格を王道でいって究極を示しています。


今回の事件、大まかなレイアウトは、パリ在住の日本人「矢吹駆」と、テロリストとの対峙になっていますが、「孤島での修飾された連続殺人」と展開し、かなり厚手の本ですが、一気に読めます。


その辺は、わたしの愛する作家、山田正紀氏がスマートに語っちゃっているので、それ以上はそちらにおまかせして、リンクをはっておきます。


http://www.so-net.ne.jp/e-novels/tokusyu/k001/hyoron08.html



毎回このシリーズではモデルとなる哲学者がいて、それらの思想(というのかしらん)と主人公カケルとの論争もまた楽しみのひとつ。




テロリストのパラソル (講談社文庫)

テロリストのパラソル (講談社文庫)

よく「このミステリが・・」に入っているこの作品の名前はよく知っていたんですが、怠慢で今ごろ読みました。文句、ひとっこともありません。

おもしろいっ!


なによりキャラクターの作り方が魅力的で、物語の収め方もステキ♪

ホレボレしたところで、短編も読んでみました。



雪が降る (講談社文庫)

雪が降る (講談社文庫)

最高ですぅ♪ やっぱりキャラクターのつくりがいいです。


いろいろ書きたいんですが、まだ病み上がりで万全じゃないので、今日はここまで。